2023年の秋に治療を開始した歯列矯正。
気がつけばもう16ヶ月の月日が経っていた。
初回のカウンセリングを受けてからはもう19ヶ月が経つ。
そうか、意を決してカウンセリング予約の電話をかけてからもう1年半以上経つのか。
この記事では治療の中間報告として、具体的な時系列の振り返りから始めて各フェーズごとの体験やTips、役立ったアイテムをまとめていこうと思う。
想定読者
1. 歯列矯正が気になっている人。
2. 歯列矯正の歯科選びや治療方針に悩んでいる人。
3. 歯列矯正中で他の人がどのように過ごしているか気になっている人。
4. 歯列矯正中で何かしらの悩みを抱えている人。
5. 歯列矯正を終えて、当時を懐かしみたい人。
これらの方々を中心に、気になる人はぜひ読んでいってください。
私の症例における治療方針
私の場合は上顎・下顎ともにサイズが小さく、歯の幅が顎のスペースよりも大きいためにガタガタと歯並びが悪くなっていた。
そのため上下左右の4番目の歯(第一小臼歯)を抜いてから矯正治療を開始した。
抜いた歯によって空いたスペースを早く縮めるため、
- 第一小臼歯を4本抜歯
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正 ← 今ココ
- 微調整の実施
という4フェーズの治療を受けることになった。
ちょっとした工事みたいでワクワクした。
時系列の振り返り
フェーズごとの振り返りをしてみる。
0. カウンセリング・矯正歯科選定
私の場合は知人の紹介によるものだったので、矯正歯科選びに時間は掛からなかった。
事前に相場感を調べて、カウンセリングとその上での見積もりをいただき、工期と治療方針、信頼度などトータルで見て割安だと感じてすぐに契約した。
2023年6月3日: カウンセリング
2023年7月15日: 見積提示、契約締結
※モニター制度を謳った詐欺を行う院もあるようなので、ツテのある矯正歯科のない方は複数見た方が間違いないかもしれない。
自前の歯は替えが効かないので、シビアにいきたいところですね。
「実質無料で治療できる」と説明されたのに、実際には高額な費用を負担させられたうえ、歯やあごの健康被害が残った患者が多いと主張している。
朝日新聞デジタル
歯の矯正で「詐欺商法」、150人が提訴 「モニターで無料」うたう
https://www.asahi.com/articles/ASR1V66G7R1VUTIL036.html
金額面・品質面以外のところだと、主担当医の担当曜日・シフトが自身の通院スケジュールと合うかというのも大事なポイント。
仕事の折り合いをつけられずに通院できず、結果的に治療期間が間延びしてしまうのは勿体無い。
あとは矯正治療料金自体は安くても、通うための交通費だったり、毎回のクリーニング料だったりで他にももろもろお金がかかるので、トータルの概算を押さえておくのも必要。
私がお世話になっている矯正歯科は、矯正費用はすべて初期費にインクルードされており、あとは保険適用となるクリーニング料金だけ1~2ヶ月に一回掛かるプランになっている。
クリーニング料金は1500~2000円程度で済む。
矯正期間、コーヒーの着色とか凄いのよね。
1. 第一小臼歯を4本抜歯
契約締結してすぐにでも抜歯に移りたかったが、仕事の撮影を控えていたので抜歯時期を後ろにずらして対応した。
理由はどうあれ、歯抜けで笑えないという状況は避けたかった。
2023年8月26日: 右側2本抜歯
2023年9月9日: 左側2本抜歯
まずは抜歯だ。スペースを作るのだ。
親知らずは1本抜いたことがあったが、その時は歯を真っ二つに割ってから抜くというエキサイティング施術だったため、多少ビビっていた。
先生と相談し、左右に分けて上下2本ずつ抜歯をすることになった。
抜歯はあっけないほど簡単に終わった。
受付から施術、精算までなんと20分。
シーケンシャルに対応したとしても、1日あれば72人144本の抜歯をすることができるようだ。
(24時間営業の歯医者なんてないだろうと思ってのボケだったが、調べたところ24時間365日営業の歯医者さんは日本に実在した。びっくり。)
麻酔がすぐに効き、抜歯施術中は脳に直接メリメリコファッという音が響くや否や抜けてしまっていた。
先生も楽しそうだった。
左右片方ずつ、2週間の間を空けて抜いてもらった。
2. ワイヤー矯正
無事、歯4本分のスペースができた。
次はワイヤー矯正だ。
マウスピース矯正を始める前に、動かす力が強いワイヤー矯正を行うことで、工期を早くすることが狙いとのことだった。
矯正歯科の方針と同じく、私もとにかく早く終わらせたかったので、おすすめに乗っかりワイヤー&マウスピースのハイブリッド矯正を選んだ。
2023年9月16日: ワイヤー矯正器具装着開始
2023年9月22日: 歯磨き中にブラケットが外れてしまい、イレギュラー外来
2024年3月27日: 寝てる間に矯正ゴムが切れてしまい、イレギュラー外来
2024年4月22日: マウスピース型取り
2024年5月22日: ワイヤー矯正器具装着終了
ワイヤー矯正器具の装着初日や、定期検診後は痛くて歯の根っこを大量の小人が綱引きしている感覚に陥り大変だった。
なんとも言えない痛さ。
装着翌日に居酒屋へ行ったのだが、豆腐しか食べられなかった。辛かった。
しかも豆腐食べるとワイヤーにぎっしり詰まるから大変。
しかし、このしっかりとした強度のおかげでワイヤー矯正期間は7ヶ月で終了することができた。
イレギュラーが発生したのはそのうち2回。
どちらも大きな遅れをとる原因になるようなものではなかった。
ただ、イレギュラー発生時は不安になるのと緊急で外来予約をすることになるので家から近い歯医者での治療が安牌だと感じた。
この時期に助けられたアイテム
歯列矯正前から使っていたものだが、電動歯ブラシは必須。

そして電動歯ブラシによくあう歯磨きジェルはこれがおすすめ。
価格と使用感、性能のバランスが一番優れている。
色々試した結果、王道のコ○クールもいいけど総合点はこれが一番高いと感じている。
私が使っているものは廃盤になってしまっており紹介できないのだが、ジェットウォッシャーを買っておくのも強くお勧めする。
↓のような、Type-C充電に対応した防水モデルで、3000-4000円で買えるものであればどれでも便利に使えるはず。
ド○ツのような高級アイテムである必要はなく、ただある程度の水圧で細い水を放出してくれるものであればそれでいい。
もちろん、毎日のお手入れに気合を入れるために○ルツを買うのもひとつの正解だとは思う。
電動歯ブラシでブラッシングをする前に、これで口腔内の固形物を洗い流しておくと、歯磨き時間を一気に短縮できる。
矯正してから日が浅い時期は特に、ワイヤーと歯の間に隙間ができた状態になるので、とにかくものが挟まる。この世のすべてのものが挟まる。
最初は水流の強さに慣れず、歯茎が痛く感じることもあると思うが、一週間もあればこの痛みにも慣れる。
歯茎のマッサージも兼ねられるので、慣れてしまえば気持ちいいくらいだし口臭対策にも打ってつけ。
ワイヤー矯正中のデンタルフロスは困難を極めるので、何も考えずにジェットウォッシャーを買いましょう。
冬場はぬるめのお湯で使用すれば知覚過敏の人も使いやすいはず。
あとはワンタフトブラシ。
歯科衛生士さんと話す時に毎回これの名前を忘れて「一本のやつ。」と伝えていた。
奥歯やワイヤーの隙間の汚れはこれで仕上げる。
パンとか食べると、奥歯の方から大きい小麦の塊が採掘できることもありビビる。
歯列矯正で感じられるグルテンの粘り気。

3. マウスピース矯正
ワイヤー矯正が終わったら、準備期間を設けてから本格的なマウスピース矯正に移行する。
マウスピース(インビザライン)の型を取り、本国に発注してもらう。
型取り時は一時的にワイヤー矯正器具を外すが、終わったらまたワイヤーを付け、完成を待つ。
2024年4月22日: マウスピース作成のためのデータスキャン
2024年5月20日: 仮のマウスピース作成
2024年5月22日: 仮のマウスピースで矯正再開
2024年6月24日: マウスピース(インビザライン)で矯正開始
2025年1月現在: オンスケで治療継続中!
1週間ごとにマウスピースを取り換え、現在27枚目。あと11枚。
38週間計画なので、3月下旬には終わる予定になっている。
毎日20-22時間程度の装着時間をノルマとされているので、ある程度忠実に守っている。
なるべく22時間つけるようにと。
先生からは「ここで差が出ます。」と言われていたので、差を出してやるぜと意気込んで臨んでいる。
真面目にやると2時間しか外せないので、食事の時間以外はほとんどつけていることになる。
一番困るのは飲み会。
序盤にご飯をしっかり食べて、途中から口を濯いで後半はマウスピースをつけて参加することもあった。
この時期に助けられたアイテム
まずは日頃のお手入れアイテムとして、洗浄剤。これはマスト。
Amazonだと異様に安いのでこれを使っている。
私の使い方としては、晩御飯のタイミングでこれに漬け置きするようにしている。
漬け置き後は普通の歯ブラシで内側をブラッシング。
マウスピースを付けたままコーヒーを飲んだり軽く甘いものを摘んだりするとここにしっかり付着するのだ。
毎日寝る前にしっかり汚れを落としてリセットしよう。
あとは、外出時は必ずハンカチを持っていく。
ハンカチがあれば食事のときにわざわざ席を外して化粧室でマウスピースを外さなくても、口元を隠してパカッと外せる。
最初はコツが必要だが、簡単に取れるようになる。
マウスピースを外した後はそのままハンカチの内側に包んでおけばいい。
万が一ハンカチを忘れてしまった時は、お店に据え置かれているティシューや紙ナプキンを代用するが、ちょっと抵抗がある。
外で食事をして、そのあとも予定があり、尚且つ歯磨きができないシーンではこれを活用する。
指にはめてそのまま歯をゴシゴシ磨ける画期的なアイテム。
使った後は裏返しにして捨てれば抵抗もない。
※「歯磨きシート」で検索すると赤ちゃん用やペット用のものもヒットするので、通販購入時は要注意。
4. 微調整の実施
ここはまだ未体験ゾーン。
歯列矯正を完走したらこの最終段階の振り返りも記事にして残したい。
印象を左右する細かな調整をしてくれるという説明を受けている。
なるべく歯を引っ込めたいという要望を伝えようと思っている。
そのあとは歯が元に戻らないように固定する作業に移るって言ってた気がする。
おわりに。
今回は絶賛進行中のハイブリッド歯列矯正について書いてみた。
ワイヤー矯正フェーズとマウスピース矯正フェーズでは気にするポイントやストレスに感じるポイントが全然違ったなと振り返るいい機会になった。
どうせ一回しかやらないし、両方味わえてよかったかもしれない。
無事終わるように、サボらず頑張っていきたい!