
たまには日記を書く。
2023年11月19日(日)
上尾シティハーフマラソンを走る予定だったが、2週間前のぐんまマラソンのダメージが癒えず欠場した。
ハーフマラソンは競技として好きで前日までは楽しみにしていたのだが、当日の朝起きたときに走れるもんかというメンタルになってしまい出走権を放棄した。
ぐんまマラソンのダメージがなかなか癒えない。
身体、メンタル、どちらも厳しい。
怪我をしているわけでもなく、泣き叫ぶほど落ち込んでもない。そんな半端な状態でこの2週間をゆるゆると過ごしてきたが、今朝ようやくメンタル側が火を吹いた。
身体に怪我はないが、心の疲労骨折ということにして、ちょっとずつジョグから再出発しようと思う。
欠場を決め、レースに間に合う時間を過ぎたら心が軽くなった。
学校を仮病で休んだ時の気分に似ている。
半ば不貞寝を決め込む。
自分自身へのやるせなさで、そのまま起きていられなかった。
彼女からの電話で目が覚める。
ひとりで塞ぎ込んだ状態がここで終わり、すこしだけ心が晴れてリビングに向かう。
レース日の朝食用に買っておいた、おはぎ。
おいしい空虚を食む。
レースと打ち上げは飛ばしてしまったが、今日はまだ予定がある。
さいたまスーパーアリーナでGLAYのライブを観るんだ。
ふと思い立ってダメ元でチケット抽選申し込んだら、まさかのレース日に当たっちゃったんだ。
GLAYはざっくり20年前から好きだ。
母がよく車で掛けていたバラード・ベスト。
それをダビングしてもらって家のCDコンポでも聴いていた。
未だに付き合いのある親友とは、私がGLAYを教えて彼がラルクを教えたと言って懐かしんでいる。
彼とはよく地元中の中古CDショップを自転車で巡っていたな。
その中で見つけた、ハードオフのジャンクコーナーに埋もれていたpure soulというアルバム。
GLAYのオリジナルアルバムでは一番の売上枚数で、約242万枚売れたらしい。
これだけ売れているバンドなので、中古CDショップの「邦楽・く」ブロックでは常連だった。

pure soulはその宝物探しでは序盤でゲットした。
地元のハードオフにあるジャンクCDコーナーで。
カラーボックスいっぱいに、ケースにヒビの入ったCDが裸で敷き詰められている中で、紙のスリーブに守られたこのCDを見つけた。
50円という値付のそれを買って、ちまちまと値札シールを剥がして歌詞カードを見ながら大事に聴いた。
そのアルバムの最後を飾る曲「3年後」からライブは始まった。
渋過ぎて思わず吹き出してしまった。
※ずっと最後の曲だと思い込んでいたが、あとで確認したら最後から2番目の曲でした。失礼。
Missing You、生きがい、STREET LIFE、とまどい、SOUL LOVE。
ハマっていた頃に散々聴いて、歌詞が脳に刷り込まれてる曲たちも聴けた。
GLAYは来年デビュー30周年を迎えるらしい。
ほぼ同い年だ。
この人たちは私が今まで生きてきたのと同じくらいの時間を、GLAYというバンドに注ぎ込んでいる。
日々コツコツ大事に過ごしているつもりだが、それもまだ数年。
GLAYで言うところのまだメジャーデビューすらしていない頃だろう。
最近はいろいろと思い詰めることが多かったが、GLAYが規模の暴力でぶん殴ってくれたので目が覚めた。
単純な人間で良かったと、つくづく思った。
自分で作ったツケは自分で払おう。
やらなくてもいいことをわざわざ楽しめるこの幸せを改めて味わおう。
2023年のマラソンシーズンはまだ序盤だ。
またコツコツやっていこう。