
さあ、春だ。
天気が悪い日の多い3月だったが、無理なくウォーミングアップに時間を使えた月だった。
吸収力を遺憾なく発揮できた。
もちろんいいことばかりではないけど、そのくらいがちょうどいいのだろう。
韓国旅行へ行った。
3泊4日の海外旅行で韓国へ行った。
食べて、買って、楽しんで。
悠々自適に過ごせた4日間だった。
韓国語は基本的な挨拶しか覚えずに行ったので、覚えたての英語をいくつか喋った。
日本で過ごす分にはなんの不自由もないが、英語を使うときに日本人のマイノリティ具合に向き合わされる。
世界の共用語を満足に操れないのは、なかなかに不便だ。
日本にいても英語力がもっと求められる日も躙り寄って来ているのだろう。
田舎にいれば関係ないとか、関わらなければ問題ないとか、興味がないから知らないとか、やらない理由はいくらでもあるだろうが。
私は田舎で過ごしたい理由も予定もなく、できればいろんな人と関わりたいし、その人・言葉に興味がある。
人は人。
そして、理由はあっても意味はない。
とにかく、1月から取り組んでいる英会話へ俄然やる気が出た。
韓国楽しかった!
全くと言っていいほど走らなかった。
ちゃんと記録を取るようになってから、初めて月間の走行距離が100kmを割った。81km強。
2020年の12月振りだ。
怪我をせずにランニングを続けられることを幸せに思う。
特に怪我をしたわけでもなく、燃え尽きたわけでもなく。
ただ、どうせまた走り始めるのだから今くらいは意識的に休もうと決めて休んだ。
この3年で習慣化されたランニング。
走ろうと気合を入れなくたって、走りたくなっちゃうんだもの。
いつもよりカルチャーに触れた。
今月はより多くのカルチャーに触れることができた。
心に栄養が行き渡った感覚がある。
3/10 MSCHF NOTHING IS SACRED@韓国 大林美術館

韓国旅行3日目、事前知識ゼロで美術館へ行った。
江南方面で買い物や目当ての食べ物を楽しんだ旅行の前半。
後半は明洞方面でゆるっと楽しもうと余白を設けていた。
景福宮(キョンボックン)が割と近いということで、観光名所単品のために行くのはもったいないので周辺スポットを検索。
この地域は美術館やギャラリーが多く見つかった。
土地鑑はもちろんのこと、アートへの深い造詣もないので、「出口から一番近いこの美術館へ行こう。」と、何の展示をしているのかも調べずに行った。
首を横に振らず付き合ってくれた彼女には頭が下がる。
美術館付近へ着くと大手広告のパロディポスターが迎えてくれた。

会場に入る前から楽しい。
このお出迎えを受けて、どんな内容なのかの確認もせずにチケットの購入に移った。
美術展を楽しむために。
背景の説明や作品の紹介のインプットは過度に行わないようにしている。
もちろん、歴史展なんかの場合はその背景情報ありきの面白さという色味が強いので入れたいが。
作品の横に並ぶ明朝体にお金を払っているわけではない。
意味分かんないなーとか、どういうことだ?となったときに、補足として読むようにしている。
五感を優先する。
異国の地の美術展では、それが自然とやりやすかった。
ハングルと英語だけで、日本語は書かれていないからだ。
本当に気になって調べたい場合はGoogleレンズで翻訳→読解という一手間を挟んだ。
文字情報を制限されることで、より五感が優先される。
やはり縛りプレイは楽しい。
制限は旨味だ。
3/16 和田ラヂヲの、聴くラヂヲ3 公開録音@阿佐ヶ谷ロフトA
知人に薦められて去年の暮れから聴きはじめたラジオ。
その公開録音イベントへ行ってきた。
番組がはじまってもう10年経つらしい。
立ち上げ当時からのファンがたくさんいるそのフロアは独特の雰囲気だった。
これまた別の知人に薦められたラーメンを食べてから行ったため、会場は結構埋まっていた。

どんぶりの大きさが他のメニューより大きい。
量でも言及するタイプのスタミナ。
次は味噌ラーメン+餃子にしたい。

フロアに着くと上手の端にぽっかり空いた席があったので、そこに座る。
夢でいきなり参加したパーティーのような空間だった。
やんわり知り合いっぽいゾーンが点在したり、イベントが始まる前から赤ら顔の人がいたり、スマホで時間を潰す人もいる。
イベント開始前のそわそわタイム、好きなんだよなあ。
イベントがはじまるといつものラジオが目の前に。
やっぱり夢の中のようだった。
公開録音分は4月になってから配信される模様。楽しみ。
3/17 映画i ai@WHITE CINE QUINTO

頑なに避けて通っていたGEZANにどっぷりハマった昨年。
そのフロントマンを務めるマヒトゥ・ザ・ピーポーが作った映画を観た。
しかもアフタートークショー付きの回。
しっかりファンじゃんね。
バンドマンが好きなバンドに嫌悪感を覚える時期を過ぎ、ある種大人に、ある種つまらない価値観に落ち着いた私。
いいものをいいものとして素直に捉えられることは幸せなことなので、これは成長だと考えている。
映画の感想を書き忘れていた。
一行書くのであれば、るり姉がめちゃくちゃよかった。と書いておきたい。
観た人がいたら感想を語り合いたい。
左川ちか詩集 | 川崎賢子
左川ちかという詩人の名を数年前に知り、去年この詩集が刊行されたので積読していた。
いいペンネームだなとずっと思っていた。
“夢は切断された果実である”からはじまる詩がとても好きだ。
刹那的で、細くて、しなやかで、侘しく色素が薄い。そんな印象を覚える。
感覚的な話でしかないが、森田童子の歌が好きな人はきっと気にいると思う。
広葉樹ではなく針葉樹。
青。
鉛筆ならHB。
気温なら11℃(日向)か26℃(日本家屋内)
湖。
夜。
そんな印象を覚えた。
アドルフに告ぐ | 手塚治虫
手塚治虫作品を初めて読んだ。
小学生の頃、ブラックジャックのアニメは何度か見たことがあったが漫画は通ってこなかった。
年始に先輩宅へお邪魔したときに拝借したアドルフに告ぐを3ヶ月ゆっくりじっくり味わって読んだ。
こんなに作り込まれていて、やるせない物語があったのか。
パレスチナ問題やウクライナ侵攻をはじめ、現在進行系で戦争・紛争が巻き起こっている202年にこの作品を読めてよかった。
Kindle版が安くなってるから買っておこうと思う。
おわりに。
いつにも増して濃かった。
内外の刺激の多い月。ありがたい。
それと共に、しばらく会っていなかった友人と会う機会の多い月でもあった。
自分事に集中していると、他者が相対的に遠巻きに感じられるようになってしまう。
そのゾーンも好きだけど、自分と同じ時期に同じような体験や想いを抱いている人がいることに気づけたりするから好きな人とは定期的に会いたい。
4月も春を口実に連絡しようかな。
ではまた来月。