私の好きな色はオレンジだ。
今や自分のトレードマークとさえ思っている。
オレンジ色を好きになったきっかけは地元の先輩の言葉だった。
「ネイビーが好きならオレンジのアイテムも揃えれば。補色で相性いいし、奥行き出るし。似合うんじゃない。NYCカラーだよ。」
へー。かっけえ!
ヒッピーじみたその先輩にそう言われてから、もう10年以上経つ。
それ以来、ネイビー好きだった私はオレンジに飲まれ、夢中になった。
オレンジ色。
子供の頃はどちらかというと”女の子の色”という印象があり、好んで選ぶことはなかった。
ゆとり世代ど真ん中。
男の子の色・女の子の色という価値観はまだまだ現役だった。
子供の頃は緑が好きだったな。
オレンジ色。
ポップでいて、ノスタルジック。
かつ、前向きで活力のある色。
なんとなくオレンジ色に対しては、自分に似合う色だというよりは自分の憧れている色と捉えている。
自分の性格やパーソナリティがオレンジ色のようだとはあまり思わない。
それこそ、どちらかというとネイビー寄りだと自認している。
あとから似合うようになるといいなと思い、憧れが先行して身につけるようになった。
オレンジ色。
今でも変わらず、そんなオレンジ色が好きだ。
例えば仕事で使うツールなんかでテーマ色や背景色を選ぶ必要があるものがあれば迷わずオレンジ色を選ぶ。
ランニングシューズも半分以上がオレンジ色だ。
オレンジ色のモノ収集家のような様相を呈すときもあるが、それくらい気に入っている。

似合うから、よりも、好きだから。
軸を合わせに行く選び方よりも軸に引き付ける選び方を。
無意識にしていた色選びというひとつの判断軸を通して自分の価値観を振り返る。
それでいい。
これからもそれでいい。