Route3776(ゼロ富士)挑戦記Day2-3: 砂走り、走れない。

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Day2(2023/08/05)続き

山頂にて

無事、ゼロ富士達成。
達成感が込み上げてくる。

山頂で各々のご飯を食べている光景を見て、自然と笑みが溢れた。
童謡の「一年生になったら」が脳内再生される。

富士宮口の山頂から、お鉢巡りがてら剣ヶ峰へ。
ゼロ富士達成証明として、役所に送る写真を撮るミッションがある。

運良くツアー客の方とタイミングが被ったので、ガイドの方に撮っていただくことができた。

支えてくれた木の枝と共に。

まだ下りがあるが一旦一区切り。
確実なマイルストーンをここに刻んだ。

お鉢巡り(半分)

写真撮影後はそのままお鉢巡りを半周し、須走口登山道へ移動する。

人工物には出し得ない迫力があった。

Route3776のゼッケンを付けていたので、山頂では何人かの方に声を掛けていただいた。
「ゼロ富士!お疲れ様!」「海から登るコースですよね?」「それはなんですか?」等、様々な言葉をいただいて力になった。

そういえば、登頂中にもゼロ富士挑戦者の同志に出くわしたが、彼は海抜ゼロメートル→富士山登頂(3776m)→海抜ゼロメートルを日帰りでチャレンジしていると言っていた。
ハード過ぎて飲み込めなかったが、上には上がいるものだ。
それを聞いて何故だか安心してしまった。

下山開始

話をしながらお鉢巡りをしていると、今回の下山コースである須走口の山頂に差し掛かった。

ちょうどよく雲が切れ、富士五湖の一部を見ることができた。ありがたい。

ここから下山だ。
序盤はゆるやかな下りで油断していた。
まあ下りだし。登りよりは楽だろう。

そう思えていた時間はあまりにも短かった。

須走、思ったより走れない

そう。
須走口は思っていたのと違って、走れなかった。

何故か。
砂だらけの急な下り坂で、難易度が高かったからだ。

下りのレベルの高い人は前傾を保ちながら気持ちよく食い気味に下って行けるのだろうが、トレラン経験ほぼゼロの私にはなかなか厳しかった。

コースと施設|須走ルート|富士登山オフィシャルサイト

七合目からの砂走りがとにかく大変だった。

下山専用コースなので登ってくる人がいないのはよかったが、下る技術が必要なコースだった。

登りではたくさん助けてくれた拾った枝ポール。
下りではときたま裏切ってくる。
砂で滑って踏ん張りが効かない場面が出てきたためだ。

まあ拾ったものだし。
文句は言えない。
なんなら感謝しかない。

下りで途中休憩を入れることなるとは思わなかったが、光の当て方によっては下りの方がキツかった。
速く下りたいけど、速く下り続けるための体力と技術がなくて踏ん切りがつかない。
なんともメンタルに来る仕様だった。

添い遂げてくれてありがとう!

砂走りを終えて枝ポールを登山道脇に置く。
本当に助けられた。
感謝を伝え、また次の無課金登山者を助けてくれることを願った。

無事下山

砂払い五合につき、無事下山。
山小屋で飲み物を買い、バスの時間を確認。

ここからバス停まで約25分という看板が出ている。
しかし、人によっては40分という話を聞いた。
まあまあガバガバ。
実際、登山ペースは人によるもんなあ。

とはいえ残り50分ほどあるので余裕を持って乗れそうだ。

シューズの中に入った砂を取り除き、バスが来る五合目を目指す。

20分くらいで着くだろうと高を括っていたが、実際に25分くらいかかった。

五合目のお土産屋で御殿場の地ビールを買い、乾杯。

山頂振りに込み上げる二度目の達成感。山の上は落ち着かない、下ってこその達成感がある。

電波が通っていたので、帰る前に行く風呂を物色しながらビールを流し込む。

なんだかんだでいい時間。
最後はいそいそとビールを流し込み、御殿場駅へ向かうバスに乗り込んだ。

やっと帰れる。

↓に続く。

Route3776(ゼロ富士)挑戦記Day2-4: 一筋縄ではいかない。|nakanoryo
↓前回の記事はこちら。 Day2(2023/08/05)続き バスで御殿場駅へ 17:45発のバスに乗り込む。 Suicaをかざして乗車。着席。 この一連の行為で、下山したという意識が湧いた。 文明を感じた。 バスに乗ってからは引き続き湯の...

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