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Day2(2023/08/05)続き
バスで御殿場駅へ
17:45発のバスに乗り込む。
Suicaをかざして乗車。着席。
この一連の行為で、下山したという意識が湧いた。
文明を感じた。
バスに乗ってからは引き続き湯の情報を求めてネットサーフィン。
先輩と手分けして探す。
しかし私は大人になってからもすぐ車酔いしてしまうので、5分ほどでスマホを閉じた。
気付いた時には市街地へ出ていた。
御殿場駅まではもう少しだ。
湯を求めて小田原へ
御殿場駅に着いた。
この時は疲れ過ぎて御殿場をずっと五反田って言ってた。
御殿場。アウトレットがある街。
この街に駅チカの健康ランドはない。
ここから御殿場線で松田駅まで行き、小田急線に乗り換えて小田原駅へ向かう。
私が軽くバス酔いして寝てる間に先輩が駅チカの健康ランドを調べてくれていた。
頭が下がるどころか情けない。
カラスの行水
とにかくこの臭い身体をどうにかしたい。
目的なそれだけだった。
健康ランドに着くやいなや浴場へ向かった。
お風呂より洗い場が輝いて見えた。
初日に土砂降りに打たれ、シャワーで簡易的に洗っただけの身体。
そこから一晩寝て、富士山を登って下りた身体。
そしてその装備品。
まあ臭い。
自己嫌悪に陥る。
達成感はあるけど胸は張れない、そんなメンタリティにされるこの臭いが落とせて本当に嬉しかった。
湯に浸かってる時間より身体を洗っている時間のほうが長かった。
カラスの行水完了。
いそいそと駅へ戻り、かるく、お土産を物色してホームへ向かう。
小田原ということで、富士山エリアから離れていたのでちくわを買った。
グリーン車着席
この日は近くで花火大会があったらしく、小田原駅は浴衣を着た人で溢れていた。
カップル。家族連れ。そしてゼロ富士後の我々。
乗換の松田駅までは富士山帰りらしき人を多く見かけたが、小田原にはそれらしき人はいない。
夏のハッピーな雰囲気に包まれたホームから、グリーン車へ乗り込む。
ニューデイズで買った冷しラーメンを食べて出発を待つ。
小田原始発の列車だったので余裕があった。
すぐに食べ終え、サッポロクラシックを開けてじゃがりこを食べながら帰路に着く。
あとはこの電車が赤羽駅に着くのを待つだけだ。
動かなくなった電車
電車はすぐにヘソを曲げた。
二宮駅という全く知らない暗い駅で動かなくなってしまった。
京浜東北線でいう上中里駅っぽいところ。
車内のアナウンスを聞くに、前を走る列車が大船駅でトラブっているとのこと。
Twitter(改めX)で情報を確認すると、電柱が砕けて倒れている画像がアップされていた。
電車って、電車だよなあ。
“電”ってそういうことだもんなあ。
疲れ切ってちょうどよくお腹も満たされ、ゼロ富士の達成感に浸たりながらビールを飲んで語らっている中でこんな事が起きた。
それでも電車には電気が必要なことは分かる。
電柱は電気を送るためにあることも分かる。
それが砕けて倒れて、電線が切れているということがどういうことかも分かる。
分かったけど受け入れられなかった。
動く気にはなれなかった。
ホームには駅員に怒鳴り散らしている普段は立派であろう人。
とにかく右往左往する人。
グリーン車内には妻と子を宥めながら対応に追われる夫x3。
当初は有能感のあったそのうちの1人も手が尽くされ現状打破出来ず、何もせずにサッポロクラシックを飲みながら現実逃避している私と同じ状況に苛まれていた。
まあ、明日休みだし。
今は達成感に満たされて気持ちいいし。
そもそも頭を働かせる気にもならない。
一回寝ることにした。
先輩、超ごめんなさい。
一旦寝てみて、そのあとちゃんと考えます。
どうにも動きそうな気配のない東海道線のグリーン車二階で、どうにも思考が働かない男はすべてを諦めて一旦寝た。
↓に続く。
